停電時に自動販売機がどのように対応するかについては意外と知られていないものの、非常時の安全や保守の観点から重要なテーマです。
自動販売機は基本的に商用電源で稼働しており、停電時には自動的に電源が切れてすべての機能が停止します。
冷却や加温照明、金銭処理装置のすべてが停止するため商品を購入することはできず既に投入された硬貨や紙幣も取り出せなくなる場合があります。
釣銭返却も不可能になるため、途中で操作が中断された場合にはトラブルに発展することもあるのです。
近年の機種では停電時に電子部品や内部データが破損しないよう、自動バックアップ機能が搭載されているものもありますがすべての自動販売機に備わっているわけではありません。
停電後の再起動時には内部システムの自己診断や補充確認が必要となることがあり、オペレーターが現地の対応を行うケースもあります。
温度管理が重要な食品や飲料を扱っている場合には停電によって温度が上昇または低下し、品質に影響を及ぼす可能性があるため販売を一時停止する設定が自動で行われることもあるのです。
