かつては駅のホームや旅館のロビーなどで気軽に見かけた酒の自販機も現在ではその数が大きく減少し、設置場所や利用方法には厳しいルールが設けられています。
特に未成年者の飲酒を防ぐための規制が強化されたことから現在の酒の自販機は、成人識別機能を備えた特別仕様でなければ設置できません。
これにより酒の自販機は一部の酒店や管理体制が整った宿泊施設などに限定され、公共の場の設置はほとんど見られなくなりました。
現在設置されている自販機の多くは「タスポ」や「運転免許証」などを使った年齢確認機能を搭載しており、利用者が自動的に成人であることを証明しない限り販売ができない仕組みになっています。
深夜や早朝の時間帯には稼働を停止するタイマー機能も併用されており、アルコールの販売時間にも制限がかけられていると言えるでしょう。
酒類の自販機で販売される商品は缶ビールや缶チューハイ、日本酒焼酎などが中心で一部には地酒や限定品を扱う自販機も登場しています。
近年では観光地や温泉街で「ご当地のお酒をその場で購入できる」と訪問客向けに展開されているケースもあり、体験型サービスの一環と活用される例も増えていると言えるでしょう。
