自動販売機の横のゴミ箱は飲料や食品の空容器をその場で処分できるように設置されている便利な設備ですが、その管理責任については意外と知られていません。
基本的に自動販売機と一緒に設置されている横のゴミ箱は、その自動販売機を運営する事業者が管理・清掃を行うことになっています。
これは自動販売機を通じて商品を販売する以上、使用後に出る容器ごみへの対応も事業者の役割とされているためです。
しかし実際には周囲の住民や利用者が持ち込んだ家庭ごみや、全く関係のないゴミが不法投棄されるケースも多く横のゴミ箱が悪用されることで景観や衛生環境の悪化を招いてしまうことがあります。
こうした問題を防ぐため一部の自動販売機では横のゴミ箱の設置をあえて行わない方針を採る事業者も増えており、特に住宅街やデパート周辺では管理の煩雑さや苦情への対応から設置を見送るケースが目立ちます。
設置する場合でも可燃・不燃・リサイクルといった分別を促す表示を明確にし、利用者にもマナーの遵守が求められます。
自動販売機の横のゴミ箱は単なる付属品ではなく、公共性の高い設備と適切な管理とマナー意識が不可欠です。
