自動販売機投資は、土地や物件を持たない個人でも比較的手軽に始められる不動産以外の事業型投資と人気を集めています。
設置場所さえ確保できれば24時間稼働する収益装置と期待される一方で、実際の運用には見落とされがちなリスクや課題も存在します。
まず重要なのは、収益の大半が設置場所の人通りに左右されるという点です。
高い通行量があるエリアや学校・病院・駅前などの施設周辺では売上が見込めますが、そうでない立地では月数千円程度の売上にとどまることもあります。
天候や季節の影響、近隣の競合機器の存在も売上に直結します。
自動販売機本体の購入やリース設置費用、補充・清掃・点検などの維持管理費電気代なども継続的な支出と計算に入れる必要があります。
特に補充やトラブル対応を外注する場合、その費用が利益を圧迫することになりかねません。
投資初心者にとっては運用コストと売上のバランスを正確に把握し、初期段階の損益分岐点を明確にしておくことが成功への鍵です。
無許可の設置や周辺住民とのトラブルにも注意が必要であり、設置前には十分な調査と交渉が求められます。
